リアスオーケストラについて
ごあいさつ
リアスオーケストラのホームページをご覧いただき、ありがとうございます。代表の桑原裕子と申します。私は幼少期を大船渡市で過ごし、現在は神奈川県相模原市で音楽家として活動しております。2011年の震災以降は、被災地となった故郷の復興支援チャリティコンサートを開催してきました。
リアスオーケストラは、チャリティコンサートが10回目の節目を迎えた2020年に「大船渡にオーケストラを作る会」として発足しました。生まれ故郷である大船渡に音楽の指導・演奏活動の土壌を作りたいという、私の長年の目標に賛同してくださった方たちの力を借りて、メンバーを集め、練習を重ね、コンサートを開催して・・、と手探りながらも活動を続けてきました。やがて周辺地域での知名度が上がり、大船渡市外からも参加してくださる方が多くなってきた2022年に、「リアスオーケストラ」と名前を変えて再始動しました。
震災後、被災地ではたくさんの生演奏の支援があり、音楽の力で人々は大いに元気付けられました。ところが大船渡では、「その楽器を自分も弾いてみたい」と興味を持っても、指導者がいないために習うことができず、演奏や合奏は「夢のまた夢」だったのです。この土地で、音楽の指導・演奏の機会を根付かせるために何ができるか、考えた末に行き着いたのが「オーケストラを作る」ことでした。
一人で弾く楽器は、孤独を癒してくれ、皆んなで合わせる楽器は、喜びを運んでくる
・・というのは私が音楽家として長年信じていることですが、いま、リアスオーケストラを通してそう実感している人が増えてきているように思います。演奏の上達を感じた時や仲間と音を合わせた時の笑顔を見ていると、音楽には心を豊かにし、人の心を繋ぐ力があるという確信が深まります。
まだ目標に向かう道半ばではありますが、リアスオーケストラを支えてくださる多くの方々に心から感謝しています。今後も音楽活動を通して、文化面でふるさとの発展に貢献したいと思っています。
リアスオーケストラ代表 桑原裕子
リアスオーケストラが大切にしていること
世代を超えて
地域の仲間との演奏を楽しむこと
幼稚園生から80代の方まで、同じ目標に向かって和気あいあいと練習に励んでいます。地域の子どもたちにも幼いうちから音楽・楽器に親しんでもらおうと、幼稚園や学校で楽器に触れる体験活動も行っています。