2020年に発足した「リアスオーケストラ」(旧 大船渡にオーケストラを作る会)は、大船渡を拠点に年齢層を問わず、共に弦楽合奏を楽しむ団体です。
弦楽器の指導者三名を関東から招き、月に2回から3回、個人指導を受けながら合奏を行い、年に一回発表の場を設けています。
これは、会員からの会費でまかなっております。
その他に、自分たちの演奏をより音楽的に上達したり、交流したりを目標に、毎年一流の演奏家を大船渡に招き、コンサートを行なってきました。
これは、一般にも公開し、喜ばれております。
また、会員の自主事業として、大船渡市、陸前高田市の小学校に「ヴァイオリン遊ぼう」という楽器体験会を行い、今年度からは気仙沼市の幼稚園にも足を伸ばし活動しています。
これらの活動は、会費以外からの後援金や寄付、ボランティア活動にて賄っておりました。
2023年、私たちはまた大きな目標を持って、行動を始めました。
演奏家と365日「共に歩む サポーターズテラス」
一つは、ジュニアオーケストラの結成を目標とした近隣の子どもたちへの楽器体験会。それに伴い教師層の充実のため、若手音楽家の短期移住計画です。
ご存じの方もいらっしゃるでしょうが、この三陸近辺には、ヴァイオリンや、チェロの指導者が、おらず、今までは、盛岡、仙台などに足を運んで、学んでいました。ですから、子どもが自分から習いたいとなったら、多大な親の援助と理解がなければ、夢に終わっておりました。
そこで、指導者の方を、こちらにお呼びしたら、というのが、そもそもオーケストラを作るきっかけになりました。
そして、その夢が、一つずつ叶いつつあります。
リアスオーケストラは、たくさんの善意ある方々の協力で、ここまで歩んで来られました。
ある方は、先生たちの宿泊施設を、用意してくれています。
また、ある方は先生方の移動の車を、滞在中提供してくれています。
先生たちに、少しでも楽しく滞在してもらえるように、家庭料理でもてなしてくれる方がいます。
また、車がない時の、新幹線駅の送り迎え、手作り弁当の差し入れ、
楽器の寄附、また、楽器の手入れと保管、三陸のおもてなしの心で、この地て演奏したり指導したりしている方の心を、繋ぎ止めて、演奏家の皆さんは、再会を約束して喜んで帰っていきます。
ジュニアオーケストラ結成の範囲は、大船渡だけではなく、この三陸道で結ばれたリアス地域に伸ばし、震災を体験していない子どもたちに、被災から立ち上がり、共に楽しみながら新しい音楽の輪を作って行く、という大人の気概を見て、ともに体感してもらいたい・・という気持ちがあります。
私たちがサポーターズ会員を募集して、何をしていただきたいか
年会員の募集です。演奏には参加できないけど、これからの子供たち、孫たちのために、新しい可能性を作ってあげたい、という賛同者を求めます。
私たちは、クラウドファンディングはいたしません。なぜなら、これは、短期間で達成できる事ではないからです。
そして、お金での支援もとてもありがたいのですが、例えば先生方の移動のお手伝い、コンサートにいらしてくださった演奏家のおもてなし、楽器の運搬(学校支援に行く際の)弁当の差し入れ、コンサートのチケット販売、ご自分のお店でのチラシ掲載、雑用と言われてしまうかもしれないのですが、とてもありがたいサポートです。
短期間移住する際の、住宅提供、下宿斡旋、移動手段(車や自転車の貸し出し)健康チェックなど、全てお金で解決できるのかもしれませんが、あえて、サポート体制をとっていけたら、理想的だなぁと考えています。
(というのは、私個人が、オーケストラができるまでの10年間にわたりほとんどまわりのこのようなサポートで、やり通してこられたからです。)
もちろん、お金での支援は一口5000円から、お願いいたしております。
これらの行為に、私たちがお返しできる事は、多くはありません。
要請があった団体に、楽器をお持ちし、体験してもらう。
コンサートのチケットを、会員価格で販売し、希望があれば、演奏家との交流会に参加していただく
拙い演奏ではありますが、要請があれば、会員有志が演奏にでむく。また、大きめのイベントであれば、講師陣が演奏に出向く事も可能です。
でもやはり、それよりも大きな喜びは、私たちの町に弦楽器を担いで集まって来る子供たちが増える、という事です。
わたし個人の考えだけでしょうか・・長年私たちを育ててくれた町が、スポーツだけではなく、文化的にも誇れる町になって欲しいなぁと、願っております。
皆さまのご協力で、より多くの活動の場や、活動質の向上を図る事ができます。
何卒ご理解ご賛同いただきたく、よろしくお願い申し上げます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
リアスオーケストラ会長
桑原裕子
旧姓萩田裕子、笹崎に実家がありました。今は相模原在住ですが、2ヶ月に1回帰省し、オーケストラの練習会に参加しています。大小、大中、大高を卒業し、三陸地方からは初めて桐朋学園大学ピアノ科に進学。リアスオーケストラの会長を務めており、年に1度の発表会の伴奏や、会の活動の補助金申請、リアスオケの活動資金を募るチャリティーコンサート(神奈川にて)の開催をしております。
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わたしたちの考えにご賛同いただき、サポーターズ会員になってくださる方は、こちらよりご連絡ください。
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